【体験談】アコムを任意整理した理由とその後の生活と注意点

アコムの返済に悩んでいませんか?
多くの人が借金の支払いに苦しんでいる中、任意整理という解決策があることをご存知でしょうか。この記事では、アコムの任意整理に関する体験談と重要なポイントをわかりやすく解説します。
任意整理とは、債権者と交渉して返済条件を見直す方法です。アコムの場合、利息の減額や返済期間の延長などが可能になることがあります。しかし、その一方でブラックリスト登録や新規借入の困難さなど、注意すべき点も多くあります。
本記事では、実際の体験談を交えながら、アコム任意整理のメリットとデメリット、成功させるためのポイントを詳しく紹介します。
アコム 任意整理の体験談
Aさんの体験談「120万円の債務を3年払いに」

Aさん(32歳・女性・パート勤務、夫と2人暮らし)は、生活費が足りない時にアコムのカードローンを利用していました。
最初は数万円の借入でしたが、夫の収入減少や医療費が重なり、借入残高はいつの間にか120万円に膨らんでいました。
月々の返済は約5万円。パート収入では家計が追いつかず、返済のためにさらに借り入れを繰り返す「自転車操業」になっていました。
不安で眠れない日が続き、ネットで「任意整理」という方法を知ったAさんは、思い切って弁護士に相談しました。
弁護士の交渉により、アコムとの契約は利息がカットされ、3年間での分割返済(36回払い)が成立。月々の返済額は5万円から3万3千円へと減り、返済総額も120万円から100万円程度に圧縮されました。
任意整理をしたことで、精神的な負担が軽くなり、家計も改善しました。
- 任意整理により、返済期間を延長し月々の負担を軽減できる
- 月々の返済額が約5万円→3万3千円に軽減され、家計の安定を取り戻せた
- デメリットとして、カード停止や信用情報の事故登録がある
Bさんの体験談「複数カードの整理でイオンカードのみ除外」

Bさん(39歳・男性・会社員、妻と子ども1人)は、アコムで150万円、楽天カードで50万円、イオンカードで30万円の債務を抱えていました。月々の返済は合計で9万円。家計は赤字が続き、生活費を捻出するのも困難でした。
司法書士に相談し、アコムと楽天カードを任意整理。
しかし、生活必需品の購入や公共料金の支払いに使っていたイオンカードは除外し、今まで通り利用できるようにしました。メリットは毎月の返済額が6万円に減ったこと。
デメリットはアコムと楽天カードが利用停止となり、信用情報に傷がついたことです。
- 任意整理は一部のカードのみを対象にすることも可能
- 仕事や生活状況に応じて、柔軟な債務整理の方法を選択できる
- 司法書士に相談することで最適な解決策を見つけられる
体験談から見るアコム任意整理する注意点
ブラックリスト(信用情報機関の事故情報)に登録される
アコムとの任意整理を行うと、信用情報機関にその情報が登録され、いわゆる「ブラックリスト状態」になります。これにより、完済からおおよそ5年間は、クレジットカードの作成や新たな借入れが難しくなります。
任意整理は裁判所を通さない手続きであるため、自己破産や個人再生に比べると軽度ではありますが、信用回復までには一定の時間が必要です。
新たな借入れが難しくなる
任意整理後は、アコムを含む多くの貸金業者やクレジットカード会社において「信用が低い利用者」と見なされます。
これにより、住宅ローンや自動車ローン、消費者金融からの借入れが制限されます。特に、クレジットカードの利用停止や更新不可といった措置を受ける可能性が高く、生活に不便を感じる場面も出てくるでしょう。
グループ会社のカード審査にも影響
アコムだけでなく同じグループ会社(三菱UFJフィナンシャル・グループ)関連のカード審査にも影響が及ぶことがあります。
「今後も使い続けたい」と思っても任意整理した貸金業社は二度と利用できないため、現金管理を前提に生活を見直す必要があります。
アコムの任意整理をした流れ
①無料相談から始めた方がいい
アコムの任意整理を行うには、まず弁護士や司法書士による無料相談から始めた方がいいです。
少なくとも2社〜3社は同時に話を聞くのが理想です。多くの法律事務所では初回の相談は無料で行っており、無料相談では現在の借金状況や返済の見通しをもとに、自分に合った解決方法(任意整理か自己破産かなど)を判断してくれます。
このとき、「自己破産は避けたい」と明確に伝えることで、依頼者の意向に沿った方法を親身に考えてくれる事務所が多いです。
また、減額診断もおすすめです。これは結局、法律事務所への無料相談と同じですが、任意整理の流れや費用、想定される減額効果などを事前に知ることができるため、手続きの全体像がつかみやすくなります。
気をつけるべきなのは、契約を急がせようとする事務所や、「依頼しないとアコムから督促や一括請求が来ますよ!」などと脅してくるところです。
実際は、依頼をすればすぐに受任通知が送られ、督促や請求は止められるので、過剰に不安になる必要はありません。
他の事務所にも相談して比較検討するのが安心です。不安を煽るような対応を受けた場合は、別の事務所に「こんなこと言われました」と相談してみるのも一つの方法です。
②依頼事務所の弁護士か司法書士との面談
無料相談の結果、アコムに対して任意整理を進めることになった場合、次のステップは弁護士か司法書士との面談です。これは、相談した事務所によって日程や形式が決まります。
注意すべきは、資格のない「相談員」だけで話を進める事務所は避けるべきという点です。必ず、国家資格を持つ弁護士や司法書士と面談し、内容を十分に確認しましょう。
面談では以下のような内容を確認・決定します。
- 任意整理の対象とする債権者(この場合はアコム)
- 債権者との交渉方針
- 和解条件(借金の減額幅、分割払いの年数や月額)
- 弁護士・司法書士費用と支払い方法
この面談の後、依頼者が納得して正式に契約を交わすことで「受任」となります。つまり、面談をしただけでは契約にはならず、他の事務所に依頼し直すことも可能です。
③契約後に督促返済が停止、和解交渉の開始
契約をして正式に依頼すると、弁護士・司法書士がアコムに対して「受任通知」を送ります。
これにより、アコムからの取り立てや返済請求は法律上ストップします。電話や郵便での督促も止まるので、精神的な負担が大きく軽減されます。
その後、アコムとの間で和解交渉が始まります。交渉では以下のような内容が話し合われ、最終的には和解契約が締結されます。
- 借金の減額率(主に将来利息のカット)
- 分割払いの回数と月額
- 利息の扱い(基本的にカット交渉される)
- 万が一支払いが滞った場合の対応
和解契約が成立すると、任意整理としての手続きはほぼ完了となります。
④借金いくら減るか、返済の再開
交渉が終わり、アコムとの和解契約が成立したら、いよいよ返済が再開されます。
返済は原則分割払いで行われ、毎月の返済額や期間は和解契約に基づいて設定されます。期間は3年〜5年が一般的ですが、相談時にライフプランや収入に合わせて柔軟に設計できます。
私の場合は「利息がカットされるだけでも助かる」と思い、収入の見通しも立っていたので3年で完済するプランを弁護士と相談して決めました。計画的な返済が可能になるのが、任意整理の大きなメリットです。
アコムの任意整理を成功させるなら
弁護士・司法書士への相談する
アコムの任意整理を成功させるためには、弁護士や司法書士への相談が非常に重要です。専門家に相談することで、あなたの状況に最適な解決策を見つけることができます。
弁護士・司法書士に相談するメリット
- 法的知識を活かした適切なアドバイスが得られる
- イオンカードとの交渉を代行してもらえる
- 複雑な手続きを正確に進められる
- 心理的な負担が軽減される
- より有利な条件での和解(減額)が期待できる
例えば、Kさん(35歳、男性)の場合、弁護士に依頼することで、当初の提案よりも返済期間を2年延長し、月々の返済額を3万円減額することができました。
また、過払い金の存在も指摘してもらい、借金総額の一部を相殺できました。 このようにアコムの任意整理を検討するなら、減額交渉に強く、過払い金の請求も得意な事務所を選ぶことが大切です。